『いいのか?』

「ああ、どうせ学校もあってないようなものだし、バイトしているわけでもないし……。

毎日暇だから、いいよ」

『でも……危険じゃないか?』

「何言ってるんだよ。
そんな危険なことを、大輝は今まで一人でやっていたんだろ?
そっちのほうがもっと危険じゃないか。

なあ、お願いだ。

手伝わせてくれないか?


僕も……伊藤が殺されたのは、ショックだったんだよ………。
小幡が、犯人だというのも………。


だから、この手でその証拠を掴んで、しっかりと現実と向き合いたいんだ。


そうすれば、自分を変えるきっかけにもなる気がするから__________」


大輝は、すぐに返事をしなかった。
しばらくの沈黙の後に、


『……わかった。頼む』


と、大輝は答えたのだった。