「そうだ。

だけど、敏明のところへ来たのには、もうひとつ理由がある。

自分の決心を表明するために、ここに来たんだ」


自分の決心を表明………?

何だろう、どこかで聞いたフレーズだ。

一体、どこで……?


僕がそんなことを考えていると、大輝は言った。


「あいつを、伊藤を殺した小幡を、殺してやる!

伊藤の仇をとってやるんだ!!」


「はあ!?

お前、何言っているんだよ。

殺すって………。

あめふらしは伊藤を恨んでいたから伊藤を殺した。

そして、お前はあめふらしと思われる小幡を恨んでいるから伊藤を殺す……

それこそ、あめふらしとやっていることは同じじゃないか!


それに、まだ小幡があめふらしと決まったわけじゃないだろ」