そんなひどいいじめを、伊藤がしていたなんて………。

僕が知っている限り、伊藤はすごく良い奴だったので、僕はかなりショックを受けた。


どうして、ずっと伊藤といたのに、僕はそのことに気付けなかったんだろう。


僕は伊藤とも小幡とも仲が良かったから、もしかしたらいじめを止めることができたかもしれないのに。


どうして…。


僕は、酷く後悔した。



「だから、きっと小幡があめふらしなんだ。

あいつが、伊藤を殺したんだ!!」

「そのことを話しに……僕のところへ来たのか?」