「それで………思ったんだ。

もしかして、小幡が一連の事件の犯人………あめふらしなんじゃないのかって」



大輝は、僕の目を真っ直ぐ見て、そう言った。



「は……?小幡が?

何を言っているんだ、お前」


「廃ビルにあった遺体は、小幡の父親だった。

父親なんだから、家で何らかのトラブルや問題があったのかもしれない。

動機はいくらでもあるだろ」

「確かに、そうかもしれないけど………。

でも、小幡が人殺しだなんて_________」

「伊藤だって!」


突然、大輝が声を荒げた。
その声に、僕は肩をビクッとさせる。