*オレを嫌いなキミが好き。*日本一(ピュア)の総長 × 日本一暴走族嫌い女子*




でも横をすり抜けようとしたものの、先輩は立ちふさがった。

「あーやっぱ怒っとるよな?そりゃそうやな。なぁ、ちょっと話さん?ちょっとでええから。な?」

「……ッ」

先輩は相変わらず、笑顔で強引なひとだ。

「でも今はほんとに……ッ」

「あれ、それ持ってどこ行くん?…………もしかして帰るん?」

先輩の目が私のバックに止まる。