真っ白な雪が、はらはらと舞い降りてくる。 「冷たっ」 瞼に雪が落ちて、私は思わず目を閉じた。 そして 静かに 隼人の唇が重なった。 「結衣。3年前に言えなかったことを、今、言うね」 私の目をまっすぐ見て、隼人は言った。 「うん…」 「俺ね、結衣のこと――……………」 【おわり】