恋は世界の片隅に【短編集】

あたしたちが交際を始めたのは、今から４ヶ月前の冬。

たまたま委員会が一緒になったのがキッカケで、春くんから告白してくれた。


もちろん、あたしはドッキリ何かだと思って警戒した。


だってそうでしょう？


１年以上も憧れ続けてきた春くんから、いきなり告白されて。

信じられるはずがなかった。



それでも春くんは、あたしを好きだと言ってくれた。


あれから４ヶ月……。


デートもした。

……キスもした。





だけど、ただひとつだけ不安なことがあった。

それは、






あたしたちの関係が


“秘密”だってこと――。