「ふふ、昨日振りだね」
「え?え、」
「前通ったら顔見えたから、キョーコちゃんだーと思ってつい声掛けちゃった」
「う、うん?」
「昨日の子達は同じクラスじゃないんだね」
「あー、あの子達は他のクラスだよ」
「そうなんだー。昨日結構飲んでたけど、二日酔いとかにはなってない?」
「うん、大丈夫!」
「そっか、良かった。コウちゃんが送ってったみたいだけど、それも大丈夫だった?」
「あ、いや、うん。ちゃんと最後まで送ってくれた!」
「うん。でもキョーコちゃん可愛いから心配してた」
「……、え!?」
歯の浮くような台詞だった―――。
それなのに、学校一有名人である彼が言うと素直に受け入れてしまえるのは何故だろう。
現にロマンチックな事が嫌いだと言うキョウちゃんですら、呆けた表情を浮かべて頬を上気させている。

