パタンッ キリのいい所で本を閉じた 「この本はなぜかいつまででも 読みたくなるわね」 物語が面白いからかしら? 残り最後の結末が何になっているのか 「楽しみだわ」 そう呟いた時 ドアのノックが聞こえた トントン 「どなたかしら?」 「メイドでございます。お嬢様、ご夕食の準備が整いました……今夜はお婆様と縁鏡寺様と三人でのご夕食になります」 「分かったわ……今すぐ向かうと伝えておいてくれないかしら?」