桜の舞う世界










「シズキ……」


















「…………巫女よ…」











「君の名はなんと言うのだ」











シズキが聞いた














「春の季語が入ってる」










「それは最初に聞いたぞ」











「名はなんと言う?」









数年前の母上が言っていたのを思い出す








『……』







私が旅に出る前に母上が言っていた









『………、決して妖に名を教えてはならぬ…
特に賢い妖には…絶対に』














『教えてしまったら呪いをかけられてしまうぞ』








そうはっきりと言っていた……
















「名は教えられない」












「巫女……」












シズキはそんな事しないと思う








だけど今の状態ではダメ