桜の舞う世界










あっ!












あそこ、かな?






そう思ったところへ足を進める







「むぬぅ……………むぬぅ」







「シズキ、何あの物体」





雪と同化しているようなそんな色






なのに確実に何かが






唸っていた











「むぬぅ、むぬぅ」








「なんか苦しそう。行ってみよ」







嫌がるシズキの腕を無理やり引っ張る







「どうしたの?苦しいの?」






「むぬぅ……」









その物体に手を出そうとした時シズキが言った










「力が弱い妖は気にするでない」







「シズキ、この物体って妖なの?」






「そうだ、ここで助けても後で死ぬ」





その言葉に納得できなくて







迷わずその妖を手に持った








「ん?案外小さい」






「弱い証拠だ」





「……シズキだって幼な子だった頃は弱かったはず」