伝えられない思い

小さな小さな声だった。


そのまま言葉も交わさないまま

体育大会の予行練習の日。

私はまだ運動をしてはいけなかった。

もちろん直樹も。

黙ってるのはお互い気まずいって思ったから話しかけた。

優愛「本当に体育大会出れるの?」

と。

本当に勇気を出して聞いた。

この一言でも勇気を出した。

すると小さな声で、聞こえるか聞こえないかわからないぐらいの声で、

直樹「黙れ」

その時は従って黙ってた。

人が増えた頃に私はもう1度話しかけた。

優愛「本当に腰治るよね?」

と。すると直樹は自分の目の前を手で隠しながら、

直樹「気持ち悪い顔見せんな」

と言った。

私はびっくりした。

そんな事思ってたんだ。

調子に乗りすぎたんだ。

本当に悲しかった。

そこまで嫌われてたんだ。