杏「ねぇ悠里、これからも普通に接してくれる、、?」





ここは裏庭 周りには誰もいない
苦笑いしている杏莉に胸が苦しくなる


家が財閥関係だと分かると媚びを売ってくるような子が今までたくさんいたらしい





悠「当たり前だよ」





杏「っ、ありがとう....」





ニコッと微笑む杏莉はとても可愛いかった

私の秘密も言った方がいいのかな…と少しばかり悩んでしまう





悠「、杏莉あのさ.....」





杏「どうした?何でも言ってよ?でも無理にとは言わないからゆっくり自分のペースで話して欲しい」





私が無理に話そうとしていたことを杏莉にはどうやら見破られていたみたいで






悠「ごめん...今はまだ勇気が出なくて話せないけどいつか絶対に杏莉に私の話聞いて欲しい...」





杏「うんその時がきたら悠里の口から必ず聞かせてね」





悠「杏莉..ありがとう」





それから杏莉は気を利かせてくれたのか先に1人で教室の方に戻って行った



私も逃げてばかりじゃダメ.......


分かってる頭の中では痛いほどよくわかってるけど
その一歩が私にとってはとてつもなく大きい







悠「みんな...元気にしてるかな.....」





そっと目を閉じた

いつか昔みたいにみんなと笑い合える日を心のどこかで待ってる自分には気付かないふりをして