ガチャ 屋上の扉を開けると、 気持ちの良い風が吹いていた。 「……気持ちいいー…」 誰かいる。 向こうに気づかれないようにそっと近づく。 「だぁーかーらぁー、同じクラスの日向桃って子絶対何か隠してるって!!」 ……あいつ同じクラスのやつか。 隣に居るのは……目悪くて良く見えない… もう少し近付こうとした時、足元にあった何かに当たりガシャンと音を立ててしまった。 「……誰だ。」 (やばい、気付かれた。) 「あっ!! この子僕が今言った桃ちゃんだよ!」