side紅葉



何なんだよあの女は…
あんなだけすげぇことしといて記憶がない?
ふざけやがって!



「ん?紅葉、お前」

「あ?」

「背中の傷…治ってる」



俺が触ってみると確かに傷は跡形もなく
なくなっていた。


まさかあの女が?
そんなわけないだろ…


「紅葉…やっぱり采羽のこと」

「俺は認めねぇぞ…」



俺は…認めない…
あんなやつ…俺の知ってる采羽じゃない






 side紅葉 end