幾年の愛を



 「変な噂が広まっちゃったねぇ

まぁ本当のことなんだけど」



「ほどほどにしてやれよ采羽」




私の隣で笑っているクロは、よくこうして
頭をなでてくれる…
それが私にとっての安定剤のようなものだ…



それに、クロはよく笑うようになった…
クロだけじゃない…最初は
暗い顔ばかりしていた枯捺もよく
笑ってくれるようになった…



ほかの皆もここに馴染んで…





「クロ…私…初めて心の奥から幸せだって
思えたよ」


「……そうだな」




皆がここにいてくれる…
私の傍で笑っていてくれる…
暖かいぬくもりが私の手の届くところにある…




「これからだって…そう思うときが
たくさんある」



「そうだね」





誰しも、『幸』と『不幸』がある…
それは神様が与えてくれた1つのプレゼント…
誰しもこの2つがあるからこそ成り立っていける…




幸せだけあってもそれはなにもならない…
人にはそれぞれの闇と光が…
人にはわからないものがあるのだから…






私達はそれを…これからも…
新しい命に教えなければならない…









これからも…ずっと…