幾年の愛を




『このさいですからはっきりいいます!』



きよこ?さとみ?



『私は貴方の側近のどちらかと婚約いたしますわ!』


   

「思い出した!ひろ…」

「采羽、違う」




名前を言う前にダメ出しを受けてしまった…
クロもつっこみがうまくなって…



「あ、それと何でしたっけ?」


『っ、だから!私は元悪魔の方を婿に希望
しているのですわ!』



「婿?貴方々は先ほど化け物呼ばわりした
者達ですよね?」


『えぇそうよ?だからこそ興味があるのですわ、
悪魔の子供なんて…最高の奴隷ではありませんか』



  「奴隷?」




        バキンッ




私は隣にいたクロの剣をとり、
近くにあったテーブルを真っ二つに斬った。



「今、奴隷っていいした?」


『え、えぇ』


「聞き捨てなりませんね~?
この人は私の…もう1人の兄なんですけど?」

『な!』





この世界では、目上の者の機嫌を
損ねれば、居場所なんてなくなる。
こいつはそれを今一番犯してはならない
人の所で犯してしまった。