side采羽




目を覚ましてから1ヶ月、
驚くべき事に私よりも皆の方が
天界のことについて詳しくなっていた…



「なんか、負けた気分…」

「お前はここにいるだけでいい」


「えぇ?…」



黙ってろなんて暇すぎてなにしたらいいか
わからないじゃないか!




「俺はお前といられるからいいけどな」

「な!////」



クロは私が目を覚ましてからずっと
傍にいてくれた。
どうやら、吸血鬼でもなくなったみたいで
今は普通にしている…



まぁ時々、血を舐めることはあるんだけどね…




「そうだ、もうすぐではじまるよねパーティー」


「そうだったな…」



私達は着替えるために部屋に戻り、
クロはひとまず部屋の前で
待ってもらっている。



「今日もがんばってくださいね」


「無理かなぁ」


「即答ですね采羽様(クス」




いつもの事ながら、私のまわりに
群がってくるてあろう
あいつらを、どうにかするなんて無理な話だ…