そう思っていた私はすぐにメールをみると
意外な人からだった。


  《 助けて 
 
         水嶋    》



意味の分からないメールの内容に悩んだが
何かあったんなら助けはないと…

そう思い、私は急いで水嶋さんの家に
向かっていた。


もしかしたら、いたずらかもしれない…
でも、掘ってなんておけないんだよ…
横断歩道が見え、一度止まり
息を整える。その時上から声が聞こえてきた。
見上げてみると歩道橋の上に立っている
水嶋さんの姿があった。


こっちをみてニヤリとした水嶋さんは
そのまま飛び降りた。私は、
すぐに真下に向かったがその瞬間、
そこに水嶋さんの姿はなかった。
焦っていたせいで、前から来るトラックに
気づけなかった。

あぁ…ここで死ぬのかな?
まぁいいよね?どうせ誰も…私なんか
必要としてないんだから…

(生きろ…必ずまた会える…その日まで)

兄さんの声が聞こえてきた。
だけど、身体は動かずもう駄目だと
目を瞑っていると、誰かに抱き抱えられてる感覚がした。

目を開けてみると、私は男の人に
抱き抱えられていた。


「な!?」

「大丈夫だ」


その人の声を私は聞いたことがあった。
でも、今は考えてる暇はない。
歩道橋に足が着いたのかわかり、
私は急いで男から離れた。