あれから一週間はたっただろうか…
皆には会わないようにずっと部屋に
こもってはいたけど…


さすがにあいつらが黙っているはずなんてない…

来るとしたら今日か?
なら、私も準備をしないといけないな。



「采羽様、天界からの文ですよ」
「て、天界?」


天界ってあの…神様が住んでいるところみたいな?
そんな所から手紙って…


裏を見てみると差出人は驚くべき人物だった。
慌てて開けて呼んでみると、差出人は私が
今からやることを知っているようだ…


「あいつは何て書いてます?」
「ん?『存分にやって帰ってこい』だってさ」


無茶苦茶な所は相変わらず変わらないというわけか…
そんな所は…『私』と似ているね…




     バコーンッ



大きな爆発音とともに私は襖を開けた。
外にはノッテが座っていた。

クロに見張りでも頼まれたんだろうけど…



「ごめんね、ノッテ…私は行かないと
行けないの」


全てを終わらせて、私がこの世界を
変えないといけない…
だから、誰にも邪魔なんてさせない。






門の前に行くと来ていたグアルディアーノと
悪魔が戦っている最中だった。



「ノッテ…頼んでいいかな?」
「……ワォーーーーンっ」



ノッテの鳴き声に全員が後ろを振り返る。
誰もが私がここにいることに驚いているだろう。


悪魔の味方でも今はこの人達を信用しているのでもない…
だから、私がここに来た理由がわからない


そんな戸惑いの顔をしている…