ま。まさかこんな身近に魔法が…

「フフフっ。お母さんの魔法はね〜
皆んなをふわふわさせちゃうのよ」

お母さんが笑顔で言った

「ふーん。。。え!お母さん‼︎それじゃあ
何の能力か分かんないよ‼︎」

「あらまぁそう?でも何となくで
分かるんじゃないかしらっ」

いつものポカポカな笑顔で言う

「そうかもねぇ〜
ずっとみてたら分かるかなぁ〜?」

つられて笑顔になった

「おぉ。これが奥さんの魔法ですね」

目をキラキラさせて真白さんが近づいてくる

「え!魔法?どれどれ?!」

辺りを見回してもなにも変化はない
お母さんもいつも通りだし…

「フフフ。私のは自然と出ちゃう魔法だから
あなたには身近すぎて分からないわよね」

そう言って私の頭を撫でた
お母さんのぬくもりを感じる

「お母さんの魔法はね
ポカポカフワフワのマジパなの
心をポカポカ、フワフワさせちゃうのよ」

そう言ってお母さんが私の手を握り
笑顔で言った

その瞬間、お母さんからは
オーラのようにオレンジの空気や花の香り
言葉で表すには難しすぎるほど
ポカポカとした空気に変わって言った

「す、凄い…凄いよ‼︎」

私は立ち上がりお母さんに抱きついた

「あらあら、大きい赤ちゃんかしら」

お母さんがいつものように笑う

「魔法は本当に極少数の人が
持ち得る能力なんです。
何を持つかは人それぞれですが
色々な種類があるんですよ」

まおさんは真面目に答えるなぁ…


凄い…私にも…あるかもしれない。

「水晶、触っても良いですか?」

早く知りたい。あるのか無いのか

「はい。どうぞお触りください」

ドキン

ドキン

私にも魔法が…
魔法がありますように…


スッ


そう言って私は右手をかざした









シーン



何にも…起こらない…

「…残念です。
…あなたにはありませんでしたか」

そう言って真白さんがガッカリした声を出す

「えっ。そんな…」

私には…お母さんのような素敵な力は…ない…