「あなたが 立花美桜 さんで間違いないですか。」

メガネの女性が訪ねてきた。

「は。はい…そうです…。」

何だろう…
何か抽選応募とかしたっけ…
頭の中をぐるぐる回転させて考える

バクバク。心臓が少し早い

にそうですか。それではこちらを」

スッ

眼鏡の女性がカバンから
透明な玉を取り出してきた。

「ビー玉…⁇」私が驚くと

「少し特殊な水晶ですよ」

笑顔で男性が話しかけてきた

「は。はぁ…」

「おっとこれは失礼。申し遅れました。
私は、ましろみどり と言います。
真っ直ぐの真に、紅白の白、みどりは〜ん〜
ホラ‼︎卒業の卒の上に鳥の羽って字が乗っかってる
よーなやつ‼︎」

最初はカッコよく決めていたのに
だんだん、子供っぽくなっている気が…
んー。まぁ私も漢字は苦手。
でも多分 翠 こんな感じかな?

「はぁ〜。あんたはいつまでも馬鹿ね。」

眼鏡の女性がため息をついた

「この馬鹿がすみません。
私は氷室真麻〔ひむろまお〕と言います。」

「よ。宜しくお願いします…」

この人は大人の女性って感じだなぁ

かっこいい…。


「それでは本題に戻ります。

こちらの水晶に触れていただきたいのです。」

真麻さんが話し始める

「こちらの水晶に触れて、もし光を放てば、
あなたは紛れもなく
何らかの魔力の持ち主であり
魔力保有者として魔法学校に
通っていただくことになります。」


…………ん?


「まっ。魔法…えっと…⁇」

え。マホウて魔法って事だよね⁇
え。でも魔法ってまさかそんなのこの世に…

「隠されてきてはいるのですが。魔力。
つまり魔法は実在します。ですがこれを公にすると
魔法を使える人間を悪用する輩が出てくると
政府は考え秘密にしているのです。」

え……

あぁ。めまいがしてきた

「私の持つ能力は《見極め》。
嘘を見破る能力が主ですね。
まぁ限度があってその人がマジパを持ってるか、
何の能力なのかなどは分かりかねますが…。
この水晶は私のマジパを少し溶かして入れた水晶で
マジパを持っているのかどうか分かるんように
《物作り》の能力で加工してもらったものです。』

うーん。
取り敢えず私にも魔力があるの…⁇
でも今までそんな傾向とかなかったし…

早口言葉すぎてすぐには理解できないよ

「さぁ。こちらの水晶に触れて下さい」

スッ

真麻さんがさらに私の方へと水晶を進めた。

「お母さん…」

少し不安になってお母さんを見る

まだ魔法の存在自体信じられてないのに
こんなに怪しいものに従っていいのかな

はっ!!!これで指紋採取とか!!

「美桜…実は私もそうなのよ⁇」


………


「えっ…?!」

私は少し固まって。その後驚いて飛びのいた

「あらあら、気づいてなかったの⁇」

「ぇぇぇぇ気づくわけないじゃん‼︎
え!凄い凄い✨何の能力なの⁉︎」

目を真ん丸くして言うと

「ふふふっ」

柔らかくお母さんは笑った。