はぁぁぁぁ〜
帰り道、やっぱりいい天気な空を見あげながら
さっきの雷は嫌がらせか何かなのか!と思った
まるで陽奈乃と離れろって言ってるように…
モヤモヤしたタイミングで鳴ったりして

陽奈乃と高校が離れてしまう
引っ越しとかにはなりませんように…
何だか悲しくなった。

ポタッ

頬に冷たい水が落ちてきた

「えっ…」

ポタッポタッポタッ

涙…ではない。

ポタポタポタポタ






ザーッ


「ええええええ」

私は家へ向けて走り出す
何で急に雨が降るの〜

ただでさえ悲しい気持ちだったのに‼︎

私って悲しくなるといっつもこう
ひょっとして雨女…⁇
うわ。超嫌だ。それ。


余計悲しくなりながらも家へ到着した。

ガチャ

「ただーいまー」

玄関に入ると黒いハイヒールと黒い革靴。

誰のだろう…見たことがない靴だな…

不思議に思ってリビングを覗くと

若いメガネの女の人と若い男の人
2人ともキッチリとしたスーツを着ている

いったい誰だろう。

不思議に思っていると

「あら。美桜おかえりっ。あなたにお客さんよ』

お母さんが私に気づいて声をかけてきた
私にお客…⁇見たこともない人だけど…

え。私何かやらかしたっけ⁉︎


恐る恐るお母さんの隣に座った。