コツコツコツと、ヒールの音を立てながら
私達に1人の女の子が近づいてきた

「先程から聴いてますけど、貴方達
会話の内容が低脳すぎるのではなくて?」

「「えっ!」」

直球な質問に私たち2人の目は丸くなった

「いいですか?自分の魔法がどのような物か、
それは自分自身で見つけるものなのです。
自分の魔力がどれほどで、
どういう風になら使えるのかも全てね。」

呆れたようにそう話した女の子は
陽菜乃に負けず劣らずの凄い美人な人だった

腰までなびく珍しいピンク色の髪の毛に
瞳の色は黄色が掛かっている

この人も絶対外国の人だ。

「あのぉ貴方は?」
陽菜乃が恐る恐る尋ねると
はっとした顔を、すると
「失礼しましたわ。
私、ディア=キャロ・ディ・ルーナと言います。
1年2組でクラスは龍です。以後お見知り置きを」

とても丁寧な挨拶をしてくれた
「私は1年3組の七瀬陽菜乃です。」
「私も同じくで、立花美桜です!
ディア…えっと…ディアちゃん!お隣どうぞ」

「ディアちゃ…っ!!し、失礼するわ。」
顔を赤らめながら座るディアちゃん
ちょっと可愛いかも。

「急にディアちゃんって馴れ馴れしいかな?」
「いいえ。よろしくてよ。」
「美桜ちゃん
ディアさんの事気に入ったみたいだね」
クスクスとまた陽菜乃が笑い出す

やったー!お友達が1人増えた!

「それで、ディアさん。さっきの話は?」
「そうでしたわね。
まぁ簡単に説明して差し上げますと…

Aさんが熱を発する能力があったとします
Aさんは、自分の能力はオーブンのように
空気中を温める能力があるのだと思いましたが、
ある日、ものすごい魔力量で魔法を発動させた時
炎があらわれたのです。

この様に、一人一人が違う魔力量によって
その人の魔法の出来る範囲も変わって来たり

それはその本人が見つけていくしかないのです。」

「ディアちゃんは頭いいね!」
「そっそんな事!!常識ですわ!」
「ありがとうディアさん。
じゃあつまりは、美桜ちゃんも自分で見つけなきゃ
いけないって事だねぇ」

「そっそっかぁ…」

はぁ。じゃあ次の授業どうやって魔法を出せば

「ディアちゃん!魔法の出し方って分かる?」
「さぁ。それは人それぞれの
感覚の違いでもありますし……。」

「そっかぁ…」
「で!でも!!魔法が出るように念じれば
出ることもあると思いますわよ!
何事も気合いですわ!気合い!!!」

「そうだね!気合いだーー!おーーう!」
「気合いって…ディアさん
お嬢様っぽいけど面白い人だねぇ」

「えっお嬢様っぽいって。
貴方達私の名前聞いてました?」

「「え??」」