「陽菜乃〜!」
地図を見ながら何とかたどり着いた食堂では
玄関の前で陽菜乃が私を待っててくれた。

「ごめん!遅くなっちゃった」
「大丈夫だよ〜!私も今着いたから!」
「ありがとう!」

多分陽菜乃は今着いていない。
なぜなら陽菜乃の周りには
ちょっとした人だかりができているからだ。

私の親友で幼馴染の陽菜乃は
凄く可愛い。私の自慢

ふわふわとして癒される、可愛い見た目、
大人しそうに見えて、実は明るい子で
性格も容姿も文句なしの100点だ。

私と碧が通う幼稚園に陽菜乃が転校してきた時も
私を含めて、物心が付いてない園児達は
その可愛らしい容姿に息を飲んだ。

そんな陽菜乃と私が
親友まで仲良くなれるとは思っていなかった。

街へ3人で遊びに行くと必ず
すれ違う人々がチラチラと
陽菜乃に目線を送るのを感じる。


「陽菜乃!中入ってデザートでも食べようよっ!」
「うん!そうしよ〜!」