ガララ

「はーい皆んな!席について〜」

しばらく陽菜乃と話していると
翠先生が入ってきてSHRが始まった

「それじゃ出席ついでに自己紹介から!
えっと、まずは…」

普通の学校と変わらなく見えるけどなぁ
ここにいる皆んなは何か能力があるのかぁ

「1年3組の担任を受け持つことになりました。
真白緑です!誕生日は8月6日、血液型はO型。
能力クラスは星組です」

能力クラス??

「ねぇ陽菜乃、能力クラスって何?」

「あぁ、それは…」

「あ!ごめんね!急に能力クラスの話しして!
この中には今日から初めてこの学園に通う人達も
何人かいます。その人達のために説明すると
この学校は普通の授業とは別に
魔力特訓授業があって、
それは能力の種類ごとに分かれて行われるんだ。

星の想像魔法クラス
自身の魔力のみで形成される魔法を扱う
いわゆる潜在能力的な魔法を持つ子達のクラス

龍の伝統魔法クラス
その家系代々受け継がれた
逸話や伝説にちなんだ魔法を持つ子達のクラス

桜の自然魔法クラス
自然との関係が深い能力を持つ子達のクラス
この能力を持つ子は珍しく、人数が少ないクラス

この3つに分かれているんだ」


「へぇ〜能力クラスかぁ。私は何だろう」

「いい機会だから、今日初めての子達はこれから
今日もらった指輪に自分の魔力を通してみようか」


ざわざわ

クラスの子達が騒ぐのも無理はない
今日初めて来たのにいきなり魔力を出せって
全然やり方がわかんないよ


「あれ〜。僕の時初めて自分の力で
魔力を出したのってどうやったんだっけ…

んー。それじゃあ誰かお手本を。」

そう言って翠先生は辺りを見渡した


「あ!丁度いい人材がいるじゃん」

そういって先生が指をさした先には

朝から女子に囲まれていて
よく顔が見えなかった1人の男の子だった