そこからわたしの日常が少しずつ変化し始めた
私物が無くなることに始まり
掃除を全て押し付けられるようになった
集団での無視も当然行われた
それでもわたしが何の変化も見られないとなると影で行われていたものが表に出されるようになった
暴力やカツアゲは今だにないけれどその内始まるだろう
それでもわたしの心は傷つく事はない
何故ならばこのテのいじめは慣れたからだ
小中といじめられ続けたわたしには通用しない
むしろ、高校生にもなってよくこんなことするな、と感心するほどだ
それに気づかない二階堂蛍は今日もわたしをダシに生活を続けている
暇潰しの材料としてわたしをいじめる
そしてわたしは心に止める事なく一日を過ごしていく
──それが半年続いたある日、思いがけない出来事が起きたのだ