──いじめられたのは小4の頃だった


男子に父親がいない事をからかわれた


それからは、地味で暗い、一人でいるからと何らかの理由をつけられていじめに発展した


傷をつけられたのは小5


さすがに親にもバレて、その後、いじめっ子の親は必死に謝ってきた


だからってここでいじめが終わりを迎える事はなかった


わたしはいじめられるとは思わないし、やっぱりはじめは悲しかったし、生きる希望もなくなっていた


けれど、死ぬのは何となく嫌だった


「死ね」と言われるのはよくある、だからといって死ぬのは何かおかしい


仮に、死んだとしていじめっ子はどう思うんだろうか


私達が殺してしまった、とんでもない事をしてしまった……とは思わないだろう


まさか、本当に死ぬとは思っていないんだから


「所詮遊び、本気にするとか(笑)」って反省したフリをしていつかネタにするだろう


思うのは本当はしたくなかったとどこかで罪悪感を思っている人達


──そう考えるといじめっていうのは見方次第で変わるんだ


わたしの中にはそれが常にあるようになって、気づいたら涙も苦しみもとっくに消え失せていた