「ここ、埃っぽいけど静かだし、いい場所ね」
「そうね」
「……っ、もしよかったら明日もここに来ていい?」
「……」
二階堂蛍はわたしをどう見ているんだろうか?
今回ので仲間意識されたんだとしたら、そういうのはハッキリ言って迷惑だ
「もう来ないで」
わたしは突き放すような言葉を彼女に向けた
「え、何で……?」
むしろ今までの事を通してわたしが助けるとか思っていたのだろうか
だとしたらとんでもないお花畑思考だ
「……あたし達、友達じゃなかった?」
友達? つくづく彼女は笑わせてくれる
「悪口を机や上履きに書いたり、雑巾顔に押し付けたり、飛び降り要求したりする事が友達? なら、貴方がされている事も友達としての行為じゃないのかな?」
「何言ってんの!? あんなのが友達がする事じゃないわ!!」
「──まだ、わからない? 今、言った全てあんたがわたしにしてきた事なんだけど」
「……っ」
わたしの言葉に彼女は押し黙った


