朝、登校の時間
あちこちで生徒同士が挨拶し会う声が聞こえる
わたしの少し前を歩いていた生徒は仲の良い相手を見付け、来た道を戻って行った
──意味がわからない
何故、学校の昇降口まで一メートルもないのに引き返すのか
何故、人は友達を求めるのか
元から友達や集団に群れるのが嫌いなわたしには到底理解できない
だから、わたしは誰にも挨拶できないし、誰にも挨拶されない
真っ直ぐに昇降口に入ったわたしは自身の下駄箱を見て、一瞬だけ動きを止めた
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
読み込み中…