わたしのお父さんは小三の頃に病気で他界した
それからは母子家庭でお母さんは現会社員
朝早くから夜遅くまで忙しなく働いている
本当は中卒で働いて少しでもお母さんを楽させたいけれど、お母さんに高校まで出て欲しいと言われた
だから交通費を浮かせるために家から近い高校を選んだ
高校を卒業してから絶対に親孝行する
高校でバイトしたかったけれど禁止だと知ったのは入学した後だった
「お母さんねお父さんの分も頑張って働いているんだ。 わたしも勉強頑張って、早く働きたい。
……目標があるからわたしは今日も頑張れる」
──それが例えいじめられても
「今日もお母さんとわたしを天国から見ていてください」
手を合わせてから立ち上がりリビングに戻る
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その時、つけっぱなしのテレビからニュースが流れていた内容に動きが止まった
いつなもならリモコンで消していたであろうが、そのニュースはわたし達の日常に変化をもたらした