それから数日後、体調は以前と変わらず超元気。






たまに頭痛がするけど、風邪のときとかになる痛さと大して変わらないから平気だった。





たまには病院探検でもしてみよーと思って病室を出る。






すると、廊下でアイツとばったり出会ってしまった。






「あっ」

「あ、お前、………誰だっけ」






本気で殴りに行こうかと思った。





「桜坂結芽!!!あんたがこの前病室間違えた相手!!!」





すると春宮奏は手をポンと叩いた。





「思い出した、先週の人か。」





そんな過去の人みたいに言わないでよ





「私、一応病人なんで疲れさせないでくれます?」

「あ、あんた病人だったんだ(笑)」






いや、この服装明らかに病人だろうが!





てか、病室のベッドに寝てる時点で見舞い客じゃないのは明らかだろっっ





「俺、もう見舞い終わったからお前の部屋に見舞いに行ってやるよ。」

「は?」

「暇なんだろ?俺が話し相手になってやる。」

「あんた、会話ってもんできる?」

「これでも一応17年生きてるからできるっ」





そんなグーサイン出されても…





「え、あんた17歳?」

「そーだよ。」

「私と同い年!?」





この絵に書いたようなガキ感と馬鹿さ加減からもっと年下だと思ってた。






「ほらほら、病人は部屋に戻らなきゃいけないんでしょ?」

「う、うん」

「なら早く戻った戻った!
俺が暇つぶしひなってやるからよ。」





コイツ、自己中心的にもほどがあるだろ