そして、俺とレイラはアマテラスの力で人間の世界に戻れ

た。

「やっと戻ってこれた!レイラ、ここが人間の世界だ

よ……ってあれ?どこにもいない!?」

俺は、辺りを探した。すると、レイラは町の方角を見てい

た。

「きれい………。」

レイラは、小さな声で呟き嬉しそうだった。

それもそうだ、だってレイラはずっと暗闇の中で過ごして

いたのだから明るい世界に出れて嬉しくないはずがない。

「レオ……。本当にありがとう!私を暗闇のなかから見つ

けてくれて……。」

俺は、その言葉を聞いて思わず顔を真っ赤にしてしまっ

た。

「レオ?顔が赤いよ?大丈夫?」

俺は、慌てた。

「あっ。あーそうそう今何時だろうと思ったんだよ!!え

ーっと今は………。」

あれ?俺が飛ばされた時間と同じ?………。まさか!?俺

は、日にちを確認した。すると、一ヶ月も時が過ぎてい

た。

「…………。嘘!?」

俺は、思わず大きな声を出してしまった。

どうしよう!!

一瞬で、こんな時が過ぎるなんてことあるのか!?

俺は、急いでレイラと一緒に家に向かった。