「静まりなさい!!」

アマテラスは、大きな声をだした。

すると、辺りは静まりかえった。

「人間の男。名はなんと言う?」

「レオ。」

「では、レオ。あなたは一体何がしたいのですか?」

何がしたいのか………。俺は……。

「俺は、レイラを人間界に連れて行きたい。レイラに、外

の世界を見せてあげたい!だって、レイラは人間でもあ

るんだから!」

「…………。いいでしょう。お好きにおやりなさい。」

「!?アマテラス様!?」

召し使いは、慌ててしまった。

俺は嬉しい気持ちでいっぱいだった。なぜなら、レイラに

自由が戻ってきたからだった。

「やったぜ!!レイラ!良かったな!」

俺は、レイラの頭をなでてやり、喜んだ。

すると、レイラは必死に涙を流さないようにこらえてい

た。

「これから、よろしくなレイラ。」

「うん……。よろしくねレオ!」

そして、レイラの顔に再び笑顔が戻ってきた。

しかし、俺たちはまだ気付かなかった……。

ゆっくりと……。ゆっくりと……。

世界が終わる時間が迫ってきているのも知らずに……。