保険彼女と日向くんの甘々同居生活


けれど、嬉しいことがあれば
まあ良くないことも起こるわけで。



放課後帰るときに、先輩と加恋さんが二人でいる所を見てしまった。




あまり楽しそうな様子ではなかったけれど
やっぱりあの二人は絵になっていた。






…本当に、先輩のことがよくわからない。

私がまだ好きだとか言っておきながら
加恋さんと二人でいるなんて。






でもこんなことを考えて暗い気持ちになる私もつくづく馬鹿だと思う。




だってこんなの、





…未だに先輩に未練があるのと同じじゃん。



















「あれ、日向くん帰ってないんですか?」



家に帰ると、そこにいたのはこの家の住人、
ではなく成瀬さんで。








「うん、今日は日向用事があって〜。
夕飯もいらないだって」




「そうなんですか」





用事?



そんな遅くなるほどの用事ってなんだろう?
友達と遊ぶのかな?


日向くんも学生だしね。


でも、あの日向くんが男子高校生に混じってカラオケとか行ってたらなんか笑えてくる。







「愛花ちゃん楽しそうだね〜?」





「ふふ、なんでもないです」



「日向がいなくて落ち込むかと思ったのに〜」