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「おはよう…」


朝起きてリビングに行ってみると
日向君はもう起きていた。

貸してもらった部屋は丁度太陽の光が差し込んできて、私にしてはすっきり起きられた。




「おはよ」



日向君起きるの早いな…。

それにしても部屋着をこんなにもかっこよく着こなす人っているんだね。


飲み物片手にパソコンで何かをしている日向君を眺める。

きっとあのコップの中身はココアだ。




数秒綺麗な日向君の横顔を見つめていると
ふと思い出したかのように私の方を向いてきた日向君。



「なあ、成瀬起こしてきてくんない?
あいつ今日用事あるって言ってたから」


あ、コップの中見えた。ココアだ。


成瀬さんはまだ起きてないだ。




「了解!」

成瀬さんが寝ている、
いわゆる日向君の部屋に向かう。


場所は聞いてなかったからひたすら廊下を歩いて部屋を探す。

はあ、それにしても広いな。

一人で感心しながら歩いていると
一つの部屋を見つけた。



あ、多分ここだ。

日向君の部屋らしきものを見つけて
トントンッとノックをする。







……中からの返事がない。

まだ寝てるのかな?






勝手に入るのは気が引けたからもう一度ドアを大きめに叩いてみる。






「成瀬さ〜ん!!起きてください!」






ドア越しから声をかけると



「ん〜っ」







扉の奥からなんとも色っぽい声が中から聞こえてきた。



あ、起きたみたい。