「日向君」
「ん?」
「甘いものと辛いものとしょっぱいもの、どれが好きですか?」
「…甘い物」
「了解です。ちょっと待っててくださいね」
席を立ち店内を見て回る。
あ、あったあった。
お目当のものをレジへ持って行き購入する。
「お待たせしましたっ!これ美味しいのでよかったら食べてください!」
アイスを食べ終わったらしい日向君にさっき買ったものを渡す。
「それ新作のシュークリームなんです。
この前食べて美味しかったので日向君も食べてみてください!」
こんなものでお礼になるかはわからないけど、このシュークリームは美味しいから!
袋を開けてシュークリームを口に入れる日向君。
そのシュークリームがお気に召したようで、
「…うまい。この味好きだ。ありがとな」
女の子ならみんな惚れちゃうような顔で笑った。
「へへ、よかったです。あ、ゴミ捨ててくるのでもらってきますね」
ゴミを捨てに行きながら少し考える。
日向君、絶対彼女いる…!
こんなかっこよくて優しかったら、
いない方がおかしい。
どんな人なんだろう?
すらっとタイプの美人かな?
ふわふわタイプの可愛い人かな?
そんなことを考えながら外にあるゴミ箱にゴミを捨てる。
「ねーねー」


