だとしてもこれはマズイ。。
外に出た瞬間に日向君に声をかける。
「あの…やっぱりお金払います。
今は半分くらいしか出せないですけど、帰りにコンビニ寄ってくれればお金下ろして残りも返します」
今日会ったばかりの人に、見ず知らずの人に、
こんな多額出してもらうわけにはいかない。
鞄の中からお財布を出して手持ちを確認しようとすると
「…はぁ、」
何故かため息をつかれた。
「…気にしなくていいって言っただろ」
「でも!」
「……ああ、なんかアイス食いてぇ」
唐突にそう呟いた日向君。
あれ、私の話はどこいったの。
「え?」
「コンビニでアイス買って」
なにその顔、可愛い…
「…え、はい…」
あまりの可愛さに、うなづいてしまった。
だって首コテンッはずるい。
「じゃ、行こ」
ーーーーーーん?


