「…泣い、てるのか?
…どこが痛い?病院行くか?」



「…ひ、なたくんっ」




色んなことが頭に流れ込んできて
意味がわからなくて
体が熱くて目が熱くて心が痛くて
言葉が出なくて、でも涙だけは出てきて






…日向くんを困らせちゃいけない、
そう思うのに


ダメだ、止まんない。



……熱い、苦しい、






「ーーー…大丈夫だ。大丈夫だから」


日向くんの手は止まらずに私の頭を撫でる。







「…何してほしい?何でもしてやるよ」





「……ア、イス食べたい」




「…ん、それから?」




「……頭、そのまま撫でてほしい」




「…あぁ、いくらでもする」




「……ねむ、たい」




「…俺も成瀬もいるから。だから目閉じろ」







「……う、ん」