「東雲さん!
娘さんの不倫というのは事実なんでしょうか!?」
「長谷川仁くんとの関係は!?」
「お2人は同じ事務所ですよね!?」
記者にほどほど喋れせたパパは
恐ろしいほど低い声で口を開いた
「事実ではありません
勝手に記事を作らないで頂けますか?
長谷川仁は佐藤彩奈さんと不倫などしていない。
事実は私の娘と交際している。
この際言おう
2人は真剣に交際している
まだ2人とも高校生だ。
将来の邪魔をしないで頂きたい
スキャンダルが将来の仕事へ大きく影響するのは、あなた方もご存知のはずだ。
芸能界へ一端でも関わる人間ならば、不倫などを調べる前に応援をしたらどうだね?
また長谷川仁は東雲妃と交際しているとでも記事を書くのだろうが…」
結構喋ってるけどパパの言葉は止まらない
「あなた方自身が芸能人としてテレビへ出る立場でこのような記事を書かれたらどう思う?それも高校生で。
良い気はしないはずだ。1人の人間なんだから彼氏彼女がいておかしいくないだろう。芸能人だからとスキャンダルにするのはどうかと思うよ私は
もちろんそれが仕事だとも知っているが、言わせていただいた。
真実を書いて下さい」
パパ…
良く言ったね…
記者たちは大きくパパに頭を下げて帰って行った。


