ーーー学校ーーー
「おーいみんな静かにしろー」
担任が呼びかけるが静かにならないこのクラス。
「おーーい聞こえてるのか！？静かにしろー！」
やっと静まった。このクラスは元気な人が多いのでいつもこんな調子だ。
「･･･今日は転校生を紹介する。」
そう言って一人の男の子が教室に入ってきた。
「･･･僕は清水 優です｡仲良くして下さい。」
緊張してるようだった。でも良く見るとめが大きくてきらきらしていて背が高くて、いわゆる''イケメン''だった。

明日香はこの瞬間から優になんらかの特別な感情を抱き始めていた。
「あーすーかっ！何ボケーッとしてるの？」
絵里花がぼーっとしている明日香に声をかけた。
「あっ！いやっ！何でもないよ！･･･寝不足でさ！！」
とっさに誤魔化した。
(優くんか、話してみようかな)


ーーー休み時間ーーー
「ねぇみんな！転校生に話しかけに行こうよ！」
「明日香ー、後でにしない？なんか嫌いなタイプそうだからさ笑」
朱里の発言に少し驚いた。
(朱里って苦手な人とかいるんだ･･･｡まぁそりゃいるよね！いくら社交的な朱里でも)

「えっ？あ、そうなんだーりょーかい！」
「しかもさ、なんか調子乗ってる感じしない？」
(え？あの自己紹介からそんな感じした？)
明日香が戸惑っていると絵里花も
「ね！分かるわー、あぁいう人嫌いｗ」
「きもくない？普通に」
愛奈まで乗ってきた。


私たちのグループは朱里が言うと大概の人は他の意見があっても逆らえないから合わせているのか、本当にそう思ってるかは分からない。


(この調子じゃ話しかけれなそうだな)