それは秘密!王女の婿探しは陰謀の果てに?

 バルジは目を逸らすことなくジュジュを見返すと、ジュジュの方が落ち着かなくなって慌てて目を逸らしてしまった。

「とにかく、いつまでもここにいるのもなんだ。君もすぐには動けなさそうだし」

 カルマンはジュジュに近づき、意外にも軽々とジュジュを抱き上げた。

「あっ」

 ジュジュはあの時と同じだと、びっくりする。

 ひ弱そうに見えたカルマンは、意外にも適度に筋肉質で、男としてはしっかりした体つきだった。

「屋敷に連れていくのか?」

 マスカートがリーダーとして、問題を持ち込みたくないと表情を険しくした。

「落ち着けマスカート、か弱い女の子をここに放って置く訳にもいかないだろうし、まあいいじゃないか。何かあった時の責任はカルマンに取ってもらえば」

 ムッカは楽天的にマスカートの肩を叩いた。

 バルジは最後まで一言も口を聞くことなく、皆に従う。

 ジュジュはカルマンに抱えられながら、森の奥深くへと連れて行かれた。

 モンモンシューはジュジュの胸元で抱きしめられ、心配そうにしている。

 ジュジュもまた、思惑通りに進まず、自分を助けてくれた人が複数いたかもしれない事に困惑していた。

 カルマンに抱きかかえられているこの現状に、落ち着かないでいた。

 マスカートとムッカは先を歩き、少し離れた後ろにはバルジがついてきている。

 万が一、オーガや獣が襲ってきても戦えるように用心しているようだった。

「ねぇ」

 前をまっすぐ見据えながら、カルマンが小声で話しかけてきた。

「えっと、名前はジュジュだったね。一体どこから来たんだい?」

「あっ、その、あっちの山のずっと向こうから……」

「そんな遠くから、どうやってここまで来たの?」

「そ、それは」

 ドラゴンに乗ってやってきたとは言えない。

 そのドラゴンも今は小さくなってしまったから、言ったところでどう思われるかもわからないが。

「正直に話せないところを見ると、なんか、訳ありだね。僕、そういうの大好き」

「えっ?」