それは秘密!王女の婿探しは陰謀の果てに?


「えっと、ソファの前に暖炉があって、マントルピースには誰かの肖像画が飾られているお屋敷に住んでる、男性です」

 ジュジュが覚えてる限りの事を伝えると、皆、表情を無くしたようにじっとしていた。

 静けさがしらけているようで、ジュジュは落ち着かずにそわそわする。

 何かまずいことでも言ったのだろうか。

 ジュジュに向けた皆の視線が冷ややかに思えた。

「うーん…… あのさ、そういうのってどこのお屋敷もそんな感じだけど」

 マスカートがたまりかねて、ぼそっと言った。

「で、他に特徴はないのか?」

 次にムッカが訊いた。

 ジュジュは思いだそうとするも、それくらいしか情報がなくて、どうしていいのか、おろおろしてしまった。

「あの、その、あまり、どういう屋敷か覚えてなくて、それ以上はわからないんです」

 語尾が弱くなりながらジュジュが答えると、皆も助けようがなく再び黙りこんでしまった。

 その時、カルマンが陽気な声を発した。

「だけどさ、この森に入ってその屋敷を探しているんだろ。だったらもう明確じゃないの?」

 カルマンは意味ありげに、にこやかに周りの男達の顔を見まわしている。

 ジュジュはその答えが知りたいとカルマンをすがって見つめた。

「そ、そのお屋敷をご存知なんですか?」

「知ってるも何も、それって、僕達の住んでる屋敷だよ。ねぇ」

 カルマンが同意を求めると、皆、思い出したようにはっとしていた。

「そういえば、そうなるかな」

 マスカートはもっともだと腕を組んで頷いていた。

「そう言えばあんたがいう、ソファも暖炉も肖像画も確かにあるもんな」

 ムッカも同意した。

 バルジも無言ながら、間違いはないという顔をしてジュジュを見つめていた。

「まさか……」

 ジュジュはただ驚いて、目の前の男達を見回した。