それは秘密!王女の婿探しは陰謀の果てに?

 カルマンは尻尾をつまみながら信じられないと、目を丸くしてじろじろ見ていた。

「モンモンシューを離して」

「ん? これあんたのペットなのか?」

 カルマンはジュジュに視線を向けた。

「ペットじゃないわ。友達よ」

「はぁ? 友達? これが?」

 カルマンは何かを考え込むように、モンモンシューとジュジュを交互に見ていた。

「おい、俺にも見せてくれ」

 ムッカがモンモンシューを無造作に掴む。

「そんな乱暴しないで」

 ジュジュは立ち上がろうとするが、打ち身が酷く痛くて身動きできなかった。

「モンモンシュー!」

 助けてあげられないもどかしさと、悔しさでジュジュは嘆くと、モンモンシューは自力でなんとかしようと、握られたムッカの指を力強く噛んだ。

「痛!」

 ムッカは咄嗟に手を離したが、噛まれた事が腹立たしく、モンモンシューを手のひらでバシッと叩きつけた。

 モンモンシューもまた腹が立ちムッカに攻撃しようと突っ込むと、またカルマンに尻尾を捕まれた。

 再びじたばたしてしまう。

「こいつ、小さいのにすごい奴だな」

「くそ、小さいくせに生意気な奴だ」

 ムッカが噛まれた腹いせに、指でモンモンシューの鼻を弾いた。

「お願い。モンモンシューを虐めるのはやめて」

 ジュジュが必死に頼むと、無口なバルジがカルマンからモンモンシューを取り上げ、それをジュジュの前に突き出した。

 何を考えているのかわからないが、その風貌とは対照的に一番優しそうな気がした。

「あ、ありがとう」

 ジュジュはモンモンシューを受け取り、それを優しく抱いた。

 暫く皆、何もいえなかったが、マスカートが溜息を一つ吐いてから、口を開いた。

「で、君は一体誰なんだ?」

「私は、ジュジュといいます。ちょっと人を探しているんです」

「それで、この森に迷いこんだということか。それで、誰を探しているんだ?」

「そ、それは……」

 顔も名前も知らないだけに、何をどう説明していいかわからなかった。

 しかし、一つだけ手掛かりになることを思い出した。