それは秘密!王女の婿探しは陰謀の果てに?


 異常な事態にどうしていいのかわからないまま、ジュジュは何度もモンモンシューの名前を叫んでいた。

 モンモンシューがひたすら苦しみもがく側で、助けて欲しいと周りを見ても、木々が茂るだけで、なんの手立てもない。

「ああ、どうしたらいいの」

 ジュジュが我を忘れてオロオロしていたその時、また異変が起こった。

 今度は空気が抜けるように、モンモンシューの体が見る見るうちに小さくしぼんでいく。

「えっ、うそ」

 恐れ入られる大きなドラゴンの体が、ジュジュと同じ大きさに近づき、今度はジュジュよりも小さくなっていった。

 最後に手のひらに乗るくらいの大きさになったところで、収縮が止まり、モンモンシューの苦しみも治まった。

 モンモンシューは小さな体になってしまい、地面に座り込んでキョトンとしては放心状態になっていた。

 ジュジュは震える手でモンモンシューを優しく抱き上げ、自分の顔に近づけて信じられない思いで見つめていた。

「クー、クー」

 小さく鳩のような声を出しながら、モンモンシューも自分がどうなったのか訳がわからないでいた。

 羽根をバタバタさせると、一応は飛ぶことができたが、それは本当に小さな鳥のようになってしまい、よく見なければドラゴンとは思えない大きさだった。

「モンモンシュー、一体なぜ……」

 どうやら、矢が足先にかすったことで何らかの魔力がモンモンシューにかかってしまったようだった。

 ジュジュはモンモンシューの足を何度も見るが、自分ではどうする事もできずにいた。

 あれだけの大きな体が、こんなに小さくなってしまったことが悲しく、ジュジュは目に一杯涙を溜めて、モンモンシューに謝った。

 モンモンシューはジュジュの肩に止まっては、体をジュジュの頬に摺り寄せて、心配するなと健気に慰めていた。