「本当にあるんだろうか、黄金の花」
辺りは薄暗くなり、段々と心細くなると共に、自分がどこに居るのかわからなくなってきた。
そろそろ引き戻した方がいいと思った時には、完全に道に迷い、さすがにジュジュも心細くなってくる。
そんな時に、甘い香りがかすかに鼻をかすめ、ジュジュは鼻をクンクンとしては、その匂いの元を探し出した。
もしかしたら、これが黄金の花の香りなのかもしれない。
そう思うと、再び元気が出てきて、ジュジュはその匂いを追った。
ジュジュの頭の中には、輝く黄金の花が咲き乱れ、まさにお花畑のような考えをして、危険とは無縁な状態だった。
良いようにしか考えられない楽天的な性格は、あたかもカラフルな色に包まれて幸せ一杯に、薄暗い森の中でもファンシーなおとぎの国のように思っていた。
フィルターを通して見ていた森の本当の姿はそんなものではなかったと、突然がさこそと木の葉がこすれるような音がした場所を振り返った時が、ジュジュの修羅場となってしまった。
そこには牙を持つ大きな醜い生物が、仁王立ちして目をギラギラと光らせて鋭く王女を見ていた。
眉が釣りあがり、大きく見開いた目はまさに敵意を持って自分を見ていると、王女は感じ取った。
それでも王女はニコッと引き攣ってまで笑ってみせるが、体は緊張し、知らずと後ずさっていた。
目の前の生物は、まさに市民から恐れられている生物、オーガに違いない。
口が大きく開いた時、牙がさらに鋭くむき出しになり、それと共に威嚇するように恐ろしい声が轟いた。
それが耳に届くや否や、ジュジュはさすがに怖くなり、咄嗟に走って逃げてしまった。
オーガはそれを見てはっとすると、ジュジュを捕まえようと手を伸ばすようにして追いかけてきた。
「うそっ」
辺りは薄暗くなり、段々と心細くなると共に、自分がどこに居るのかわからなくなってきた。
そろそろ引き戻した方がいいと思った時には、完全に道に迷い、さすがにジュジュも心細くなってくる。
そんな時に、甘い香りがかすかに鼻をかすめ、ジュジュは鼻をクンクンとしては、その匂いの元を探し出した。
もしかしたら、これが黄金の花の香りなのかもしれない。
そう思うと、再び元気が出てきて、ジュジュはその匂いを追った。
ジュジュの頭の中には、輝く黄金の花が咲き乱れ、まさにお花畑のような考えをして、危険とは無縁な状態だった。
良いようにしか考えられない楽天的な性格は、あたかもカラフルな色に包まれて幸せ一杯に、薄暗い森の中でもファンシーなおとぎの国のように思っていた。
フィルターを通して見ていた森の本当の姿はそんなものではなかったと、突然がさこそと木の葉がこすれるような音がした場所を振り返った時が、ジュジュの修羅場となってしまった。
そこには牙を持つ大きな醜い生物が、仁王立ちして目をギラギラと光らせて鋭く王女を見ていた。
眉が釣りあがり、大きく見開いた目はまさに敵意を持って自分を見ていると、王女は感じ取った。
それでも王女はニコッと引き攣ってまで笑ってみせるが、体は緊張し、知らずと後ずさっていた。
目の前の生物は、まさに市民から恐れられている生物、オーガに違いない。
口が大きく開いた時、牙がさらに鋭くむき出しになり、それと共に威嚇するように恐ろしい声が轟いた。
それが耳に届くや否や、ジュジュはさすがに怖くなり、咄嗟に走って逃げてしまった。
オーガはそれを見てはっとすると、ジュジュを捕まえようと手を伸ばすようにして追いかけてきた。
「うそっ」



