怖くないといったら嘘になるが、恐れに負けない勇気を出してジュジュは目を開けた。
空から見た月に照らされた天空の王国は、幻想的に美しかった。
それが遠くなり、どんどんと小さくなっていく。
暫しのお別れに少し寂しくなるが、これから始まる冒険の事を考えると、ジュジュの胸はドキドキと高鳴っていた。
ジュジュがこれから目指す先は、一度訪れた事もある場所だった。
一年程前、ジュジュは社会見学を兼ねて、城の外に連れて行かれたことがあった。
それはお忍びの旅行であり、ジュジュにとっても世界を知る教育の一環だった。
その時、訪ねた場所で、運命の出会いをしてしまう。
といっても、実際それが出会いと言って良いものか疑問なところがある。
ジュジュ自身も半信半疑ながらも、あの時自分が出会った男性になぜか心惹かれるから、出会いと決め付けている。
それはどういうことかというと、まずはなぜそんな事が起こったのか順序通りに説明しないといけない。
ジュジュは城の外に出る時は、素顔を隠す仮面を身につけなければならない。
またその仮面には魔術がかけられ、それを被っていると、見るものには仮面と思われずに素顔とみなされる。
その仮面はお世辞にも美しいとはいえない。
これは自分の身を守るためであり、むやみに人と接触をすることを避けるための安全策でもあった。
だが、楽しい旅行であるのに、己を偽り、自由な部分がなく、全てにおいて制限されているために、ジュジュにとっては不満だらけだった。
空から見た月に照らされた天空の王国は、幻想的に美しかった。
それが遠くなり、どんどんと小さくなっていく。
暫しのお別れに少し寂しくなるが、これから始まる冒険の事を考えると、ジュジュの胸はドキドキと高鳴っていた。
ジュジュがこれから目指す先は、一度訪れた事もある場所だった。
一年程前、ジュジュは社会見学を兼ねて、城の外に連れて行かれたことがあった。
それはお忍びの旅行であり、ジュジュにとっても世界を知る教育の一環だった。
その時、訪ねた場所で、運命の出会いをしてしまう。
といっても、実際それが出会いと言って良いものか疑問なところがある。
ジュジュ自身も半信半疑ながらも、あの時自分が出会った男性になぜか心惹かれるから、出会いと決め付けている。
それはどういうことかというと、まずはなぜそんな事が起こったのか順序通りに説明しないといけない。
ジュジュは城の外に出る時は、素顔を隠す仮面を身につけなければならない。
またその仮面には魔術がかけられ、それを被っていると、見るものには仮面と思われずに素顔とみなされる。
その仮面はお世辞にも美しいとはいえない。
これは自分の身を守るためであり、むやみに人と接触をすることを避けるための安全策でもあった。
だが、楽しい旅行であるのに、己を偽り、自由な部分がなく、全てにおいて制限されているために、ジュジュにとっては不満だらけだった。



