「ジュジュ、嘘をついて騙してすまなかった。本当の事を言いたかったけど、それができなかった」

「セイボルがリーフを演じてたなんて、なんだか二人の間で悩んでたことが私も恥かしくなるわ」

「ジュジュはセイボルとリーフのどっちがよかったんだ」

「どっちも同じ人なのにどうして気になるの?」

「私はセイボルとしてジュジュに好かれたかったんだ。私が演じたリーフはイリュージョンに過ぎない」

「それじゃ、もしどっちも好きになってしまったって言ったら、セイボルは怒るの?」

「えっ、それは」

「だから、セイボルはセイボルで優しく、そして時にはリーフのように荒々しく大胆になって欲しいわ」

 ジュジュの言葉はセイボルに火をつけた。

 無理に起き上がり、そしてジュジュの唇を奪うようにしてキスをする。

 ジュジュはそれに自然に応えた。

 キスを終えた後、ジュジュはセイボルに言う。

「なんでもっと早くキスを奪っててくれなかったの? そのせいでファーストキスはカルマンに奪われちゃった」

「えっ、あいつジュジュにキスをしたのか。許せない。イタタタタタ」

 興奮して傷口に力をいれてしまった。