それは秘密!王女の婿探しは陰謀の果てに?

「だが、その噂もある時期が来ると、嘘だと思う奴が現われ、実際オーガを見た事がないだけに、真実味を帯びなくなった。

 そこで、私が自らオーガのフリをして、この森に来るものを驚かし、魔術も使って怯えさせた。

 それは功を奏して成功したことにはしたのだが、ここには本物のオーガがいるという噂はさらに広まった。

 そんな時に、ある者がここを目指してやってきた。

 そいつは赤ちゃんを抱え、必死に逃げてきた様子だった。

 オーガの森と噂を聞いて、ここが自分の住むべき場所だと判断したんだろう。

 私はそいつと会ったとき、びっくりした。

 なんとそれは正真正銘のオーガだったからだ」

 ジュジュも固唾を飲んで聞いていた。

「そのオーガはこの森の嘘に気がつき絶望した。

 ここにくれば仲間がいて助けてもらえると思ったのだろう。

 しかし、ここに居たのはあの屋敷に住む私だけだった。

 切羽詰ったオーガは恥を偲んで私の助けを乞うた。

 オーガは凶暴で攻撃性が強いという習性だったが、そのオーガは違った。

 そのオーガが抱えていた子供も全くオーガの特徴がなかった。

 実はそのオーガは人間の娘と恋に落ちて子供を授かった奴だった」

「人間と恋に落ちた?」