それは秘密!王女の婿探しは陰謀の果てに?

「カルマン、嫌な気持ちを押し付けられるって辛いでしょ。私だってあなたにファーストキスを奪われて辛かった。無理やりがどんなにひどいことか分かる?」

「うん、うん、分かる。ごめんなさい。ジュジュ、ごめんなさい。僕心入れ替えるから。もう変な事しないから」

「だったら、今から屋敷に戻って、みんなに謝るんだ。そしてみんなが許してくれるのなら、その目を治してやってもいい」

 リーフが言うと、カルマンはリーフにすがって、何度も頷いた。

「いいか、普通の謝罪では許してくれないんだぞ。わかってるな」

「分かった。一生懸命謝る。そしてもう二度と傲慢になって馬鹿なことをしないって誓う」

 リーフとジュジュはお互いを見つめ合い、効果があったことを確かめ合った。

 セイボルが乗っていた馬をリーフは呼び寄せた。

 その馬はよく見れば、ジュジュがいつも世話をしていた黒い馬だった。

 「屋敷までコイツを乗せていくんだ」と馬に言った後、そしてカルマンにも「セイボル、即ち、お前達が知ってるリーフは大丈夫だと伝えておけ。バルジならすぐに理解するはずだ」と言った。

 ジュジュはその言葉を聞いて安心するとともに、全ての事を話してもらえることに期待した。

 カルマンは馬に乗り、屋敷に戻っていく。

 それを見送るとリーフはジュジュと向き合った。

「ジュジュ、そろそろ全ての事が聞きたいだろう。全部話してやろう。着いて来なさい」

 白髪交じりの年老いたリーフは、颯爽と歩き出す。

 その後姿はセイボルと雰囲気が似ていた。

 顔も、セイボルとよく似ている。

 ただそれが年をとっているかという違いがあるだけだった。

「ここは人が踏み入れないように、辺りに魔術がしかけられている。このあたりは危険な植物が多くて、普通の人間が入り込めば命を失う危険がある。でもジュジュにはその魔術が効かないから、簡単に入り込んでしまった。心あたりがあるだろう」

「は、はい」

 リーフはあの時の事を話している。

 自分が森で事故にあった時のことだった。

「さて、何から話したらいいのだろうな。まずは私とセイボルの関係だが、祖父と孫ということだ」

 道理で顔が似ていてもおかしくなかった。